のりさんのブログ

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北海道宣教懇談会

昨日は午後から北海道宣教懇談会の前期例会がありました。

 

 北海道宣教懇談会というのは、北海道にある聖書信仰に立つ教団、教派、教会、諸団体が一同にして集まり、ともに祈り、みことばの時を持ち、北海道の福音宣教のために協力し合う懇談会です。

 もともとは北海道伝道会議として始まった働きですが、途中から北海道合同教職者会となり、その協力体制を維持するために懇談会を持つことにしたのです。

 実は私は1992年に行われた第二回北海道伝道会議に、東栄福音キリスト教会から信徒として参加したことがあります。当時、東栄教会の牧師だった阿部先生が所用で出席できないということだったので、私が代わりに出席することにした経緯があります。

 私はそのとき初めて超教派的な伝道のために協力し合うという機会に触れさせていただき、本当に感動した覚えがあります。それまで、私はかなり閉鎖的なブラザレン派の集会にいたので、他の教派に対して排他的でした。

 しかし、天の御国においては教派は関係ありません。ただ神の恩寵のゆえに、神に選ばれ、主イエスの十字架と復活を信じた者たちによる新しい共同体です。特にこの世にあって、主の家族とされた者たちが、教派色を主張しすぎてバラバラになるのは主の御心ではないと思います。

 そのような考え方に私も変えられて東栄教会へ転会したので、北海道伝道会議への参加は、とても有意義なものでした。その参加後も教会の執事会への報告をまとめて提出させていただきました。

 

 その伝道会議は登別で行われ、ホテルでは教派に関係なく部屋が割り当てられ、私は一信徒として、様々な牧師たちと交わることが許されました。

 そのような経験をした私が、その30年後にまさかメノナイト白石キリスト教会の牧師として参加することは、夢にも思っていませんでした。

 北海道宣教懇談会には現在、28の教団教派、教会、諸団体が参加しています。そのようにキリスト教会には様々な教派があります。しかし、聖書が誤りなき神のことばであるということを基準に一つとなって福音を宣べ伝えるところに大きな意義があります。

 今、白石キリスト教会は単立教会として参加しています。私が牧師になったときには、実は日本メノナイトキリスト教会協議会として参加していたのです。でも、協議会に確認すると協議会としては参加しているわけではないと言うことだったので、団体参加としては取り消して、白石キリスト教会独自で参加することにしたのです。

 というのも、その協議会としては道内15教会ありますが、何を基準に協議会として集まっているのか、修養会や講壇交換すら行うのが難しい状況です。

 でも同じ教派内でありながら一つになれないのに、宣教懇談会は多数の教派の集まりながら、教派を超えて協力し合えるというのは不思議です。そこにキリスト教会にとって何が大事なのか見えてきます。

 それは同じ翻訳の聖書を使っているとか、同じ讃美歌を使っているとか、そんな表面的なことではありません。聖書が誤りなき神のことばであると信じるときに、そこに天の御国の姿が浮かび上がるのです。

 だから、この北海道宣教懇談会に参加している教団教派の牧師たちが仮に白石キリスト教会の礼拝で説教していただくことは全く問題がありません。修養会に来ていただいて学びの機会を持っても大丈夫です。

 それは、聖書信仰による福音理解が同じだからです。もちろん、それぞれの教派の歴史、伝統はあります。しかし、その教派色も聖書にある主の権威の上にあるものではありません。人間で言うならば血液型の違い程度か、育った家庭の違いくらいで、一緒に祈り、一緒に礼拝するには何の妨げにもなりません。

 

 長くなりましたが、昨日の北海道宣教懇談会もとても有意義な集まりでした。ぜひ、メノナイト教会協議会も団体として参加できたら良いですね。キリスト教会としてともに交わり、教え合う、主にある仲間の広がりを味わうときに、そこに主への賛美が湧き起こり、それぞれの教会が祝福されると思うからです。

 

"キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのために、あなたがたも召されて一つのからだとなったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。
キリストのことばが、あなたがたのうちに豊かに住むようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、忠告し合い、詩と賛美と霊の歌により、感謝をもって心から神に向かって歌いなさい。"
コロサイ人への手紙 3章15~16節
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