昨日、NHKのこの番組を見て、AIを搭載した自爆ドローンが自律的に敵を捕捉し攻撃するという、新しい戦術があることにあらためて驚かされました。
実際にアゼルバイジャンがアルメニアの紛争で使用し、これまでアルメニアに占領されていた地域の一部を取り戻したとのこと。
その背景にはアゼルバイジャンにトルコからの軍事協力があり、そのAI搭載の自爆ドローンもトルコ製でした。(その名は「カミカゼ」)
現在、各国の軍事産業では、このようなAI搭載の戦車などの戦闘車両等の開発競争になっており、今後の戦争をAIが担っているということでした。
実際にアメリカでは、アメリカ空軍の優れたパイロットとAIが、シュミレーターを使って空中戦を行ったところ、5回行ってすべてAIの勝利でした。相手をした空軍パイロットによると、AIは操縦技術だけでなく、そもそも人間にとって限界がある「G」に強いとのことでした。つまり人間なら耐えられないGをAIはクリアして、予想できない角度から攻撃をしてくるのです。
しかし、これはあくまで兵器に搭載したAIの話しで、実はその前に、AIを使用した情報操作を行なって、他国の選挙を妨害するとか、リアルなフェイク動画もAIが自律的につくり、それをばら撒くという手段で、人間同士の信頼を失わせて混乱させるというのです(前回のアメリカ大統領選挙のように、ロシアが絡んでいるという疑念のみで、その確かな証拠がありませんでしたが…)。
あらかじめAIにプログラミングしておけば、あとは自律的に行わせることで、実行犯を特定するのが難しくなり、残るのは、確かな証拠はないけれども相手に対する疑念の増幅。真実と嘘の見分けができない状態が蔓延し自滅が生まれることを狙うのです。
現在、私たちは、アポロ計画のときのコンピュータよりも優れたAI搭載の機器であるスマートフォンを誰もが持っている時代です。
しかし、このような技術が常に軍事産業から来ているのか、その逆なのか、どちらもあると思いますが、このAIだけではなく、人間がつくったものに支配されないよう、私たち人間は神につくられたものとして、きちんと管理し、神の前に、人間同士お互いに、へりくだって歩まなければならないと思いました。
これから益々AI技術は進歩するでしょう。しかし、それが必ずしも人間を幸せにする方向だけに流れないことも覚えておかなければなりません。
「主は、地上に人の悪が増大し、その心に図ることがみな、いつも悪に傾くのをご覧になった。それで主は、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。」創世記6章5節、6節