のりさんのブログ

時々、色々とアップしてます。

式服、ストール

 

私はルーテル派でもなく、聖公会でもないので、そもそも式服やストールというものは、日常の礼拝式では身につけません。

 

しかし、結婚式や葬式においては、着用するようにしています。通常の礼拝式も厳かなものでありますが、多くの未信者も集う集会のため、神の栄光を着用する衣服においても、少しでも伝えたいからです。

 

また、葬儀においては斎場、火葬場にもまいりますので、現地の職員から見て、誰が牧師なのか明確にする意味もあります。

 

そんなことで、この度の結婚式司式では、黒い式服に赤いストールで奉仕いたしました。

 

それでストールの色の意味について、以下のような情報を見つけましたので、参考になれば幸いです。

 

 教会の暦で、ちょうど今の季節、礼拝で用いられるストラの色が、毎週のようによく変わるのです。5月28日の昇天主日は白でした。6月4日の聖霊降臨祭は赤でした。そしてこの前の6月11日の三位一体の祝日はまた白に戻りました。さらに今度の日曜日の聖霊降臨後第2主日は緑になり、しばらく緑が続きます。今度の土曜日、私は結婚式の司式をするのですが、その際には赤を用います。

このようにころころと色が良く変わるのですが、これは牧師がその日の気分で選んでいるというわけではありません。それぞれの色に意味があって、その日の礼拝にふさわしい色のストラ/ストールを用いているというわけです。この色を、「典礼色」などと呼びます。

その典礼色について、今日はご紹介いたしますね。

白 白は、きよさ・いのち・栄光を表します。ですので、降誕節・復活節に用いられます。その他に、主の洗礼や主の変容、三位一体の祝日などにも用いられます。全聖徒の日にも用いますね。

緑 緑は、キリストのことばによる成長を表します。顕現後の季節や聖霊降臨後の季節に用います。みことばを聴いて(植物が緑萌えて成長するごとく)信仰の成長を目指すときです。春から夏が明るい緑、夏から秋が深い緑という変化を持たせる場合もあるようです。

赤 赤は、聖霊の働き、また血を表します。ですので、受難主日から聖週に用いられます(血)。聖霊降臨祭にも用いられます(聖霊)。宗教改革聖霊の働きによるものと受け止め、10月31日の宗教改革日ないし宗教改革主日にも用います。

紫 紫は、慎み深さや悔い改めを表します。四旬節に用います。主のご復活に備え、また主の受難を心に刻み、慎み深く悔い改めて過ごすのです。また、待降節にも用いられます。ご降誕に備えて、四旬節と同じように、慎み深く悔い改めて過ごすのです。ただし、待降節ついては、後述するとおり、最近は変わってきています。

白緑赤紫 この4色が伝統的・基本的な典礼色ですが、他の色も用いられます。

青 青は、希望を表します。近年、待降節に用いられます。(しかし、待降節には伝統的に、「慎み深く悔い改めて主を待つ」との意味で、紫を用いてきたので、現在もそのようにする教会も少なくありません。)

薔薇色 薔薇色は、来たるべく近づいた喜びを表します。年に2回だけ・待降節第3主日(喜びの主日)と、四旬節第4主日歓喜主日)に用います。ご降誕とご復活の喜びが近いことを受け止めるのです。

金 金は、特別な栄光・大きな祭りを表します。降誕祭・復活祭に用いられます。

黒 黒は、深い悲しみや悔い改めを表します。この日から四旬節に入る灰の水曜日や、聖金曜日受苦日礼拝で聖卓上のものがすべて片づけられている際に黒を用います。

教会では、葬儀や結婚式などの冠婚葬祭や、特別な意味を持つ礼拝も行われます。その際には、まず基本的には、その日の教会暦の色が用いられることがふさわしいと、私は考えています。その上で、その冠婚葬祭としての特別な意味を表すために、以下が用いられます。

葬儀 ご復活を表す白が用いられます。しかし伝統や教会の慣習により、紫や黒が用いられてもよいでしょう。(お通夜に紫や黒=大きな悲しみを用いて、お葬式に白=復活の希望を用いる、という変化を持たしてもよいかもしれませんね)召天後の記念会も白です。

結婚式 伝統的また超教派・世界的には、白が用いられます。しかし日本のルーテル教会では、赤が用いられます。これ実は「おめでたい」という理由によるそうです。また、聖霊の働きで、結婚する二人が結び合わされるとも受け止められますね。

教会の建築や周年行事 赤を用います。聖霊の働きによってこそ、教会の働きがなされるからです。

平和の主日 赤を用います。平和は、神さまの聖霊によってこそ与えられるものです。

新年 日本のルーテル教会では、赤を用いるようにと指示がされています。これも結婚式と同じで「おめでたい」のと聖霊の導きを覚えるためでしょう。しかし、私は新年は白にすべきと考えています。その日が主の命名日あたるということもありますし、何より私たちはご降誕=インマヌエルの喜びの中で、年末年始を迎えるのですから。

使徒福音書記者などの)記念日 白を用いますが、その記念される人が殉教者の場合は赤を用います。

 

その他にも、いろんな冠婚葬祭や他の特別な礼拝があります。その際の典礼色は、その日のその礼拝の意味合いを考えながら決められますが、先述の通り、その日の教会暦の典礼色を用いるのがいちばんたしかでしょう。

 

私は、金と青があれば、上記のすべての色をカバー(コンプリート)できることになるのですが、待降節は紫を使えばよいですし、ご降誕やご復活には白を使えばよいので、特に困ることなく一年を過ごせています。

(はてなブログ:https://yukaina-gorilla.hateblo.jp/より)

 

以上です。