のりさんのブログ

時々、色々とアップしてます。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

初冬の旧北海道庁舎

「闇に輝く大きな光」

イザヤ書9章2節〜マタイの福音書4章15〜16節 この節の中心テーマは闇に光が輝くという希望である。その理由は、闇の中で見る大きな光、死の陰の地の上に輝く光に現わされる神の恵みによる救いが比喩的に示されているからである。ゆえにこのイザヤ書における9…

「キリスト教の教育についての考察」

「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのこ…

「福音に立つ」 聖書箇所 ガラテヤ2章11~14節

1.序) 「しくじり先生」という番組をご存知でしょうか。私は最近、あまりテレビを観ないのですが、その番組は好きでときどき観ています。タレントの方々が過去に経験した様々な失敗談を、まさに授業をする先生のように語るという番組です。そこで語られる失…

「自分と宣教」

序:イエスの大宣教命令「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命…

「キリスト教の教育についての考察」

「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのこ…

新約聖書神学 「貧しい」 poor

1. 【新約聖書】でのpoor① πτωχός [34] 形容詞 「貧しい」 ●語源《πτωσσω うずくまる、ちぢこまる》(共観福音書20回、ヨハネ4回、パウロ書簡4回、ヤコブ4回、黙示録2回。) ※πτωχεύω[1]動詞 πτωχεία[2]名詞 ② πένης[1]形容詞 (Ⅱコリント9:9)名詞的用法「…

「原初史(創世記1章~11章)において、神はどのように描写されているか」

私たちに伝えられているものは、聖書の最初の十一の章において人類創生の全歴史を貫く、世界と人類の起源についての問いの奥深い部分にその根を持っている。聖書の原初史には、初期の段階における人類の諸宗教と聖書を結びつける共通のものが見える。 問題は…

「旧約聖書に見るイエスと神の御国について」

序)主イエスは、主の祈りの中で「御国が来ますように」と祈られた。この祈りは、果たして新約においてのみ有効なのだろうか。いや、そうではない。天地創造から黙示録まで貫かれた神の偉大な計画の完成を願うという、人類の救済とそこから召された者の使命…

要約「現代の霊感論」 R.A.フィンレイソン

序) 現代の神学界の状況は、聖書に神の権威を与えず、私たちに影響を与える超自然的霊感は認められていない。それは教会が培ってきた歴史的信仰からの離反があるからである。その思想は、人間の経験と啓蒙の権威をもって聖書の権威に代えるという、神が私た…

組織神学序説ノート

ニカイア・コンスタンティノポリス信条⇒キリスト論に重きを置いて告白するもの。信仰告白によって、キリスト教会の歴史がわかる。その信仰理解の中で、もっと豊かに神を知ることができる。 ① 自分が信じる神についてどのようなイメージを持っているか。現在…

◎要約「神について」J.I.パッカー/山口昇訳

Ⅰ部 主を知る1章 神についての研究① 神を思うことは、心を謙遜にし、広大にすることと同時に、特に、心を慰めるものである。キリストのことを思うとき、あらゆる心の痛みはいやされ、神について黙想するとき、あらゆる悲しみは消え去り、聖霊の力により、あ…

【ジェフリ・W・ブロミリー著「霊感についての教会の教理」

要約 序 教会の霊感の教理は、聖書自体の自己証言を出発点としており、それは聖書が神のことばであるという理解と無謬性への信頼において成立している。聖書でいう霊感とは、それは聖霊の働きであり、必然的に神的起源と権威から生まれている。霊感は、人間…

デカルト「方法序説」ブックレポート   

題:「理性をメガネとしたら」 1. アウトライン ①第一部 諸学問についての様々な考察 理性とは良識である。そして、それはこの世でもっとも公平に分配されている。しかし、理性が平等に備わっているというのなら、どうして意見の食い違いが起るのか。それは…

要約と考察 「海と毒薬」(新潮文庫89刷改版)  遠藤周作著

1.要約 第一章 海と毒薬 ①登場人物 【序章】●私:序章で、ある町に、妻とともに西松原住宅地へ引っ越してきた釘問屋の職員。勝呂医師に興味を持ち、勝呂医師がどういう人物かを読者に案内する役回りの人物。肺病を患っており、その治療のために勝呂医院へ行…

北海道キリスト教史概論

北海道キリスト教史概論 1.キリスト教の伝来 北海道にキリスト教が伝えられたのは、プロテスタントが1874年、カトリックが1618年である。世界のキリスト教史から見れば大変短い。この短い歩みの中にも豊かな歴史的遺産が残され、今も生き続けている。 2.…

「ハガルよ。どうしたのか

聖書箇所 創世記21章14節~21節 序論 今日のみことばも神がともにあることがどれほど幸いなことかを伝えています。アブラハム一家から出されることになったハガルとイシュマエル。そこに関わってくださる神様。今日の説教題は17節の神様の言葉からそのまま取…

聖書をそのまま信じたら笑われる?

私が現在の教会の牧師として就任して間もなく、教会が属する協議会の総会があった。 私は初めて、その協議会という組織に足を踏み入れたのだが、いったい、どのような信仰基準で、どのような雰囲気なのかは全く分からず、私が赴任した教会と同じだろうと踏ま…

「聖書に聴く」

私は36年前、主イエスが私の罪のために十字架で死んで葬られ三日目によみがえってくださった(Ⅰコリント15:1~5)と信じてバプテスマを受けてから、聖書を読む生活が始まりました。でも、それは単に読書として読むのではありません。聖書を神のことば…

憲法で定める自由

最近、日本学術会議の任命について、任命権者である菅総理が国会で野党から叩かれている。任命権者だから、任命するのもしないのも自由だと言えば、そのとおりに聞こえるが、この問題はそういうことではない。 そもそも日本学術会議という組織が置かれ、その…

「感謝に溢れる歩み」

聖書箇所 コロサイ人への手紙2章7節 1. キリストのうちに根ざし、建てられる。 ここには4つの命令が書かれていることがわかります。まず「キリストのうちに根ざす」、次は「建てられる」、次は「教えられたとおり信仰を堅くする」、最後は「あふれるばかりに…

新型コロナの荒波再び

●これからのコロナ対策について 現在、新型コロナウィルスの感染者が激増しています。 この時期は、いつもならばインフルエンザやノロウィルスも流行る時期ですから、同じウィルス感染症である新型コロナも普通のコロナ(いわゆる風邪)も増えることは予測して…

聖書は神のことば

近代神学の歴史の中で、自由主義神学と呼ばれるものが登場しました。それは、これまでの聖書の読み方、解釈を批判し、そこに自然科学や啓蒙主義的な視点で捉え直すという新たなキリスト教の始まりでした。 たとえば創世記における天地創造の記事などを神話や…