のりさんのブログ

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◎ 小泉健著『十字架の道 :受難節の黙想と祈り』(日本キリスト教団出版局)より

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受難節第22日目  土曜日

 


聖書  ルカ17:33

"自分のいのちを救おうと努める者はそれを失い、それを失う者はいのちを保ちます。"

ルカの福音書 17章33節

(聖書 新改訳2017)

 


ソドムからの脱出の光景が私たちの目の前に描き出されています。鮮明なイメージです。火と硫黄が天から降ってきて、町を滅ぼし尽くします。そこに帰っていくことなどありえないことです。だから「畑にいる人も(家に)戻ってはならない」(ルカ17:32)と主イエスは言われます。

 


滅びの町を脱出して、天の都を目指して旅をします。40日の道のりを超えて、この旅は地上の生涯の全てに渡って続きます。しかし、自分の力で目的地にたどり着く必要はありません。私たちのいのちは既に「キリストともに神のうちに隠されている」(コロサイ3:3)からです。

 


【祈り】

●リチャード・チャロナー(1691〜1781)英国人。ローマ・カトリック司教。

 


主イエス

あなたが死に至るまで私たちを愛してくださった聖なる十字架を心からほめたたえます。

十字架の死に、私たちはひたすらより頼みます。

これからは、ただあなたのために生きる者とならせてください。あなたのために死ぬとしても、あなたを愛しながらあなたの聖なる御腕の中で死ぬ者とならせてください。

 


●ジョン・ヘンリー・ニューマン(1801〜1890)英国教会の司祭からローマ・カトリックの司祭へ改宗した神学者

 


父よ、恵みを与えて、自分の頑なさを、本当に恥じる者としてください。

怠惰と冷たさから、私を奮起させてください。

心を尽くしてあなたを求めさせてください。

黙想と聖なる読書と祈りとを愛することを教えてください。

私の知性を永遠へと向かわせてくれるものを愛することを教えてください。

 


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