のりさんのブログ

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こんなイースター礼拝は初めて

 本日は、復活日礼拝の予定でしたが、新型コロナウィルス感染対策のために会堂での礼拝を停止することにしました。かなり悩みましたが、当教会には高齢者で基礎疾患を持つ方が多く、札幌市内では感染が再び広がり始めている中で、そう選択せざるを得ませんでした。

 確かに政府が発出した緊急事態宣言には北海道は入っていません。しかし、首都圏で感染爆発が起こり始めている影響は、必ず札幌でも出ると思いました。それで、当面、行政が発表している5月6日まで、早めに足並みを揃えることにしたのです。

 それにしても、キリスト者になって37年ですが、このようなことで会堂での礼拝をやめたのは初めてです。しかも牧師になって、自分がまさかこんな選択をするとは、夢にも思っていませんでした。

 これが最善とは思っていません。きっといつくかの選択肢の一つに過ぎないのでしょう。でも、聖餐式をストップして、マスク着用、手洗い、消毒、換気を良くするなど、様々な手立てを駆使しても、教会のドアを開けていると、どんどん人が増えてしまいます。

 本来であればそれは嬉しいことなのに、今は、それが三つの密に該当し感染リスクを高めることになり、また新たな制約を設けて、教会に来たいと思っている方々に自粛をお願いしなければならないのです。

 結果的に、からだの丈夫な人だけ来てくださいという話になってしまう。すべて疲れた人、重荷を負っている人こそ来てほしいのに、その方々にはブレーキをかけなければならないのです。

これから、この状況がどのくらい続くのかわかりません。でも、できるだけ感染リスクを減らして収束に向かってほしい。願いは、みんな安心して集まり、一緒に礼拝をおささげすること。ただ、それだけです。

 かつて14世紀に、ヨーロッパでペストが流行り、約一億人が死亡したとき、その期間は70年にも及んだという記録があります。そのとき、教会はどうだったのでしょうか。

 それから見れば、この新型コロナウィルスは、皆さんで、きちんと感染予防を心がければ、何とかなるのではないかと思います。

 今、一時的に会堂での礼拝を休まなければならない時があっても、礼拝そのものができないわけではありません。今はインターネットを使った礼拝、説教、聖書の学び、祈りができます。

 一緒に集まることをやめたりしたくありませんが、今はそのような媒体を利用することも選択肢に入れて、何とかこの局面を乗り越えていきたいものです。

 かつて、電話工事をしていたときに、その仕事で皆さんを繋ぐことができることにやりがいを感じていました。今、まさにこのようなときにこそ、この技術は神のために用いられるべきだと思います。すべてのものは主のものだからです。

 色々と勉強や工夫が必要な時代ですが、皆さんとともに祈りつつ、主の助けをいただいて、もう一度来られる主を覚えながら、励まし合ってまいりたいと思います。