のりさんのブログ

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日本の一般大衆の常識

先日、テレビを観ていたら、某番組で、ある宗教団体の信者である母親がいて、その娘の、いわゆる宗教二世の悩みを再現したドラマがあった。

 

確かに色々と脅しのような教義で寄付を募るような行為は違法だし、やってはいけない献金強要だと思う。そのことに、その再現ドラマを番組内で観ていた雛壇のタレントたちも、納得していた。

 

しかし、その宗教団体のおかしなところ、奇異なところを描きたい気持ちはわかるが、一つ気になった場面があった。それは、その宗教二世の娘と信者の母親がある仏教の葬式に出た場面だったが、その母親は仏教徒ではないため、焼香をせずに隣に回し、娘にもそうするように促すところがあった。

 

そのことにも番組的には、その宗教団体の奇異な部分として取り上げ、しかも雛壇のタレントたちも、そのことに同意していたようだった。

 

私は、それはおかしいと思った。その宗教団体が悪いのは詐欺まがいの寄付の集め方であって、他宗教への関わり方は、信教の自由で認められる、その宗教団体としての自由の範囲である。

 

この行為までおかしいという風潮が広まるならば、おそらく近い将来、戦前、戦中のような国家神道と仏教が融合したような日本人的一般大衆の常識の統一へと戻るのではないかと危惧する。

 

メディアもきちんと勉強し整理して番組をつくるべきである。これでは、憲法で保障されている新教の自由が侵されることを国民が受け入れることになるからである。

 

憲法とは国家が国民の自由を奪うのではなく、国民が国家からの侵害から自らを守るための防具である。その防具に穴を開けることを許して良いのか。そのことをメディアが煽って国民の常識を揺さぶり、みんなと同じでないと変という戦前の教育へと回帰するのか。

 

もう少し、旧統一教会問題について、何が問題で指摘でき、何が宗教としての自由なのかをしっかりと検証してから、自由を捨てるのではなく、むしろ守る番組をつくっていただきたい。